『臨床検査技師の仕事にやりがいはあるけど、収入がなかなか上がらない・・』そんな風に感じていませんか?
医療現場では専門職であっても昇給幅が小さく、頑張っても給与に反映されにくい職場も多いのが現実です。
しかし、今の環境を少し変えたり新しいスキルを身につけることで、収入アップの道は開けます。
この記事では、臨床検査技師が今後のキャリアを見据えて、収入アップを実現するために役立つスキル5選を具体的に紹介します。
将来の選択肢を増やし、より納得のいく働き方を目指すためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
結論
- 超音波検査士
- 細胞検査士
- 認定資格の取得
- IT・教育系
- 医療現場での応用資格
の5つのスキルです。
収入アップのためのスキル
1.超音波検査士
超音波検査士は、健診センターや循環器内科、整形外科、乳腺外科、など幅広い医療機関でニーズが高く、資格手当がつく職場もあるため、収入アップを目指すうえで非常に有利なスキルと言えます。
超音波検査士の資格を複数持っていることで、幅広い検査に対応できるためどの医療機関でも即戦力として活躍でき、就職先に困ることはありません。
バス健診などでも時給は高く、スポット的な働き方も可能です。ただ、バス健診では多くの健診者を検査しないといけないので、一人当たりにかけられる時間がかなり短くなります。人によって合う合わないがあると思います。
みんなが欲しいスキルだと思いますが、エコー検査に配属されるかどうかという運も大きな要素になります。
2.細胞検査士
細胞検査士は、日本臨床細胞学会が認定する資格で、特に専門性の高い資格です。
子宮頸がん検診や病理検査を行う医療機関、健診センター、検査センターで高い需要があり、専門性が評価されやすい資格です。
資格手当がつく施設も多く、収入アップを目指す臨床検査技師にとって大きな強みになります。
病理検査室への転職や派遣、非常勤求人で時給の高い案件が多く、退職後の働き先としてもおすすめです。
3.認定資格の取得
臨床検査技師が特定の分野で専門性を高めるために取得する資格です。
例えば、『認定臨床微生物検査技師』、『認定輸血検査技師』、『認定血液検査技師』、『認定一般検査技師』、『臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師』などがあります。
これらを取得することで現場での信頼性が高まり、キャリアアップや転職活動の際にも強みとなります。
ただし、超音波検査士や細胞検査士に比べると収入アップに直接結びつくかどうかは、施設によって違いがあります。
IT・教育系
ITに興味があるなら、『医療情報検査技師』という選択も
一般社団法人日本医療情報学会が育成している専門職です。『医療情報検査技師』は、医療現場で使われる情報システム(電子カルテや検査システム)の運用や管理を専門とする技術者です。
医療の知識と情報技術の両方を理解し、病院やクリニックが安全かつ効率的に診療を行えるようサポートします。
ITスキルに加え、医療制度や診療情報、個人情報保護に関する知識も求められる重要な役割です。
似たような職業に『診療情報管理士』がありますが、『医療情報技師』の方が、より情報システムや開発に近い仕事です。
臨床検査技師養成校教員資格
専門学校や大学で教えるには、臨床経験に加えて教えるための資格(教員養成課程の修了など)が必要になります。
未来の検査技師を育てていくやりがいのある仕事です。
教育に興味がある方や、後進の育成に関わりたい方におすすめの道です。
医療現場での応用資格
POCT(臨床即時検査)認定技師
POCT認定技師は、ベッドサイドや外来などで行われる簡易検査の専門知識を持つ技師です。
検査の精度管理や機器の管理を通じて、現場で正確な検査結果を提供する役割を担います。
臨床現場に密着した検査に関わりたい方におすすめの認定資格です。
感染制御認定臨床微生物検査技師(ICMT)
臨床検査技師向けの感染制御に特化した認定資格です。微生物検査に関する高度な知識だけでなく、感染対策の実務力や最新のガイドラインの理解も求められます。
実務経験も必要で、申請の時点で厳しい条件をクリアしなければならず、合格までの道のりは長いと思います。
しかし、コロナ以降の医療現場では感染対策の質が強く問われるようになりました。そんな中でも注目されているのが、検査のプロとして感染制御にも関われるICMTという資格です。
遺伝子分析科学認定士
DNAやRNAなどの遺伝子解析に関する専門資格。
次世代シーケンサー(NGS)などの最先端技術を扱う現場で活かせます。病理・がん・感染症など幅広い分野に応用可能です。
まとめ
臨床検査技師として収入をアップさせるには、今の業務にプラスアルファの価値を加えることがカギになります。
1.超音波検査士
2.細胞検査士
3.認定資格の取得
4.IT・教育系
5.医療現場での応用資格
この5つのスキルは、現場での信頼を高めるためだけでなく、転職やキャリアアップにも直結します。
一度に全てを身につける必要はありません。まずは『自分が得意そう』『興味がある』と思える分野から一歩踏み出してみましょう。その選択が、今後の働き方や収入に大きな差を生むかもしれません。
小さな学びの積み重ねが、大きな可能性に繋がっていきます。チャンスがあれば行動し準備をしましょう
この記事を最後までお読みくださり、ありがとうございます。
